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Vol.38 No.1

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特集:日本受精着床学会/日本卵子学会合同シンポジウム2020
卵分泌因子による卵巣顆粒膜細胞の分化制御機構
JMOR, 38(1) 31-38, 2021
東京大学大学院農学生命科学研究科 〒113-8657 文京区

卵巣卵胞は,卵母細胞とその周囲を取り囲む顆粒膜細胞などの体細胞で構成される.発達した胞状卵胞では,顆粒膜細胞は,卵母細胞を取り囲む卵丘細胞と,卵胞壁を裏打ちする壁顆粒膜細胞とに区別される.卵丘細胞は卵母細胞の発達支持に特化した細胞であり,壁顆粒膜細胞は,女性ホルモン産生など卵胞の内分泌機能を担う.卵母細胞は,多種の増殖因子を分泌することで,これらの細胞の分化や機能制御に重要な役割を果たす.本稿では,この卵分泌因子による顆粒膜細胞分化制御について,最近の知見を筆者らの研究を交えて紹介する.

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