一般社団法人 日本卵子学会

書誌情報

Vol.42 No.1

書誌情報 フルテキスト
特集:バイオプシーに関する手技の紹介
当院におけるtrophectoderm biopsyの実際
JMOR, 42(1) 9-14, 2025
1竹内レディースクリニック附設高度生殖医療センター 〒899-5421 姶良市 2竹内レディースクリニックART鹿児島院 〒890-0051 鹿児島市

胚生検は,trophectoderm biopsy(TE生検)が主流となっている.TE生検は様々な作業工程が存在する.胚の培養,胚の選別,TE細胞の採取,チュービング,採取細胞の保存管理,TE細胞採取後の胚盤胞凍結など,それぞれにおいてポイントとなる箇所が存在する.TE細胞の採取においては,当院は,レーザー照射にて細胞を切る方法(Pulling-stretching method)を使用し,事前に透明帯開口を行わない方法でbiopsyを実施している.これは,TE生検時にbiopsyと並行して透明帯開口を行う方法である.biopsyの手技はICSIと同様に胚培養士に必須な技術といえるため,biopsyの技術が安定していないと正確な診断ができない可能性がある.biopsyは様々な手法があり,メリット,デメリットをよく考慮したうえで,自施設に合った方法を選択する必要がある.

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