Japanese society of Ova Research

Abstract

Vol.16 No.2

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修正合成卵管液(m-SOF)に添加した乳酸とグルコースが牛体外受精胚の発生に及ぼす効果
JMOR, 16(2) 73-76, 1999
DOI: 10.1274/jmor.16.73
山口大学農学部獣医学科家畜臨床繁殖学教室 山口市 〒753-8515

本研究ではウシ体外受精の全過程で同一の培養液(修正SOF液)を用い、乳酸とグルコースが胚の発育に及ぼす効果を検討した。実験1では体外成熟、受精、発生培地に乳酸の0、3.3、5、10、15 mMを、実験2ではグルコースの0、1.5、3、5 mMを添加した。実験3ではグルコースの1.5mMを体外受精後それぞれ48、72、96、120時間後に添加した。乳酸の添加区間では胚の分割率に差はみられなかったが、胚盤胞率は3.3 mM添加区で34.8%となり、10、15 mM添加区の18.9、15.7%に比べて有意(p<0.05)に高かった。グルコースは無添加区が 66.9%の分割率となり、1.5、3、5 mM添加区の41.2、46.5、40.3%に比べて有意(p<0.02)に高かった。また胚盤胞率は無添加区が35.6%となり、3、5mM添加区の16.7、19.6%に比べて有意(p<0.02)に高かった。グルコースの1.5mMを96、120時間後に添加した試験区では胚盤胞率がそれぞれ51.6、50.8%となり、48、72時間後に添加した試験区の32.0、33.3%に比べて有意(p<0.05)に高かった。

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