培養液としてDMEMを使用して体外培養におけるマウスキメラ胚の発生について検討した。キメラ胚(BALB/c⇔C57BL/6J)の統合胚盤胞以降への発生率は、4細胞期胚同士の集合胚で82.2%、8細胞期胚同士で89.1%、16細胞期胚同士で84.7%となった。8細胞期胚同士の集合胚の発生を経時的に観察すると、統合胚盤胞以降への発生率は培養12時間で0%、24時間で25.4%、36時間で80.4%となり、培養24時間における胚盤胞と培養36時間における拡張胚盤胞への発生率において、単一胚と比較して有意差があり、発生速度の遅延が認められた。