Japanese society of Ova Research

Abstract

Vol.13 No.1

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単純合成培地において培養条件がウシ体外受精由来胚の発生に与える影響
JMOR, 13(1) 52-57, 1996
DOI: 10.1274/jmor.13.52
1宮城県畜産試験場 宮城県玉造郡岩出山町 〒989-64 2日本獣医畜産大学富士アニマルファーム 山梨県西八代郡上九一色村 〒409-37

単純組成培地(HECM)によるウシ体外受精由来胚の体外培養条件について検討した。HECMおよびTCM199培地を用い、卵丘細胞との共培養、または非共培養をした場合、前者での培養が後者でのそれよりも胚盤胞への発生率が高かった。また、共培養系でない場合、HECMのほうがTCM199より胚盤胞形成率が高かった。HECMを培養液とし、それに子ウシ血清と成長因子を添加すると胚盤胞の形成率を高め、胚盤胞の総細胞数を増加させた。以上の結果から、単純合成培地でウシ胚を発生させることが可能であり、さらに血清、成長因子の添加は発生率の向上に有効であった。

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