黒毛和種経産牛に過剰排卵処理を行い、人工授精後7日目に回収した胚盤胞を凍結保存した。凍結融解後の1胚において透明帯内に2個の細胞塊が観察された。この胚を受胚牛に移植したところ、移植後261日目に一卵性双子(♀♀)を分娩した。凍結前後の胚の形態、および産子の胎膜数から、一卵性双子の発生は受精後早期に起こり、ウシの透明帯脱出以前の胚でも一卵性双子の発生が起こる可能性があることが示唆された。